単身引越しならではの注意点とは?

急な転勤で家族と離れて単身赴任することになったり、進学・就職をきっかけになど、一人暮らしを始めるきっかけはさまざま。
そのような一人暮らしの人に向けた引っ越しプランとして、「単身パック」を用意している運送業者があります。
ここでは、単身パックと通常の引っ越しプランの違いや、単身引っ越しで注意する点について解説します。

・ 単身パックとは?

一人暮らしの人が引越しするプランとして、「単身パック」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?  規定の大きさのコンテナに荷物を積み、新居まで届けるというものです。費用も安く、距離により異なりますが、だいたい料金は約1万円~6万円くらいと考えていいでしょう。

積める荷物の量は少なめ

単身パックは、通常の引っ越しプランと比べて費用面でかなりお得。そのため、「これにしよう」と最初から単身パックに絞って考える人もいるかもしれません。
しかし、荷物の量によっては通常プランのほうがお得になることがあります。単身パックは荷物が規定のコンテナに収まることを条件に、費用を安くしているからです。 コンテナに荷物が収まる人であればとてもお得なプランですが、コンテナに積める荷物の量は、実はかなり少なめです。
単身パックで積むことができる荷物の量は下記のようなものです。運送業者によって差があるため、2つの例を紹介します。

<例1>
・冷蔵庫(2ドア)
・薄型テレビ(20インチ)
・テレビ台(小)
・電子レンジ
・掃除機
・カラーボックス(3段)
・姿見
・布団
・ダンボール 4個

<例2>
・冷蔵庫(2ドア)
・全自動洗濯機(4kg)
・電子レンジ
・ダンボール(約10箱)
・衣装ケース3個
・布団袋
・スーツケース

いかがでしょうか? 一見すると十分荷物は積めそうに感じるかもしれませんね。しかし、コンテナからはみ出るサイズのベッドやソファ、 タンスなどは積むことはできません。衣装ケースやダンボールも最低限といったところではないでしょうか?

通常プランの方がお得な場合も

一つのコンテナに積みきれない場合は、コンテナをもう一つ追加する、容量の大きなコンテナのプランにする、ダンボールの荷物は別途宅配便で送る、 といった方法を取ることもできます。しかし、それらをすべて合算すると、思ったよりも安くならなかった、ということも考えられるのです。
単身パックは、「家財道具がほとんどない人向け」と考えていいのかもしれません。新居にあらかじめ、家電や家具が設置されているのであれば、お得に引っ越しできるプランと言えるでしょう。
引っ越しの際には、最初から「単身パック」に絞らず、通常プランも考慮の上、見積もりを取ることをおすすめします。

・ 単身引越しの料金とは?

料金は、トラックの大きさに比例する

次は、引っ越し業者の「単身引っ越し」の料金について解説します。 引越し料金は基本的に、「荷物量」「引越し距離」「作業員数」によって値段が大きく変化します。 ここで注目したいのが「荷物量」。荷物を運ぶために、どの大きさのトラックを使うかで、料金が変わってきます。

通常、引っ越しで使われるトラックは
・軽トラック
・1t~2tトラック
・2tロング~3tトラック
・4tトラック

です。トラックの荷台が大きくなると、料金もアップするという仕組みです。 この中で、単身引っ越しに適しているものは「軽トラック」「1t~2tトラック」です。

軽トラックの荷台の広さは、1.5畳の部屋くらいと考えたほうがいいでしょう。 ベッドやソファ、200リットル以上の冷蔵庫の運搬はできないため、家具はなく、荷物も少なめの単身引っ越しに適しています。
1t~2tトラックの荷台の広さは、およそ3畳の部屋くらいです。荷台は2mほどの高さがあるため、荷物を積み上げることは可能。 家具や家電がひととおり揃っている単身引っ越しには、1t~2tトラックがぴったりと言えるでしょう。

安くするには荷物を減らす

ただし、見積もりの段階で、荷物が多いと判断された場合は、さらに一つ上のサイズの3tトラックを使うことになります。 見積もりの価格が高いと感じた場合、もしかしたら「3tトラック使用」となっているかもしれません。 引っ越し料金を節約したいと考えるなら、2tトラックに積みきれるように、荷物の量を減らすことが必要です。

キャンペーンを利用したり、値引き交渉をすれば、数千円安く済む場合もありますが、 それよりも荷物を減らした方が、1万円単位で安くすることも可能です。

・ 一人暮らしの荷造りはどうする?

引っ越し業者の「おまかせプラン」もおすすめ

進学・就職で一人暮らしを始める場合は、比較的時間に余裕を持って荷造りができるかもしれません。 しかし、転勤の場合は内示が1カ月前ということも。そうなった場合、昼間は仕事、夜や休日に荷造りやその他の雑務に追われることになります。 引き継ぎなどで、仕事量が増えることもあるでしょう。残業を終えて帰宅した後の引っ越し準備は、身体にこたえるのではないでしょうか。

そのような場合には、引っ越し業者の「おまかせプラン」を使うのもひとつの方法です。 「おまかせプラン」は、搬入・搬出だけでなく、荷造り・荷ほどきまで行ってくれるというもの。 荷ほどきの手間がないため、引っ越し当日から通常通りの生活を送ることも可能です。

・ スムーズに引っ越しをするために

当日までのスケジュールを考える

単身引っ越しで最も苦労するのは、計画的に物事を進めること。親元から離れて一人暮らしをする、 家族から離れて単身赴任する、といった場合は、家族の協力を得ながら作業を進めることができるかもしれませんが、 すべて自分ひとりで引っ越しをする場合は、きちんとスケジュールを考えておかないと、後々の混乱のもとになります。

「ダンボールはいつまでに確保する」「荷物はいつまでにまとめる」といった荷造りの作業のほか、 住所変更の手続きや挨拶状の作成といった作業も必要です。準備をしていく中で、遅れや他に忘れていたことなどに気づくこともあるため、 できれば引越し2日前には、全部の準備が終わるようにしておくと安心ですね。

家具や家電を置く場所を考えておく

当日、スムーズに作業が進むように、新居での家具・家電の配置場所を決めておきましょう。「当日に、部屋の中を見て指示すればいいのでは?」 と考える人もいるかもしれませんが、実際に部屋を見たら「コンセントが微妙な場所にあって、家具が置けない」 「新居の柱や梁が邪魔で家具が配置できない」といったこともあるのです。

引っ越し後に、やはり家具を置いた場所が気に入らない、と思っても、一人では重たい荷物を移動させるのは無理があります。 そのため、事前に間取りが確認できるのであれば、自分が持っている家具の大きさと新居の間取りに無理がないか、 どの場所にどの家具を配置することができるのか確認しておきましょう。窓の位置やドアの開閉スペース、コンセントの位置のチェックも忘れずに!

引っ越しの作業は、荷物の搬出・搬入だけではない

引っ越しは、荷物を搬出・搬入したらおわり、と考えてはいませんか?
荷物を運び出したあとの旧居には、不要になったゴミもいっぱい。家具の下や裏にはほこりもたくさんついているので、掃除もしておいたほうがいいでしょう。 荷造り・荷ほどきをしてくれる「おまかせパック」のサービスには、掃除は含まれていないため、依頼主は掃除をする必要もあります。

粗大ごみの予約も済ませておく

引っ越しの時に、大型の家具を廃棄しなければならないこともあります。
多くの自治体では、粗大ごみの引き取りは予約制となっているため、引っ越し当日に粗大ごみを捨てるといった方法は取ることができません。
自治体によってシステムが異なりますが、中には予約してから実際に引き取りに来てくれるまで、2~3週間かかることもあります。 予約をしたら、引き取り日が引っ越しの後だった……ということがないように、余裕を持って手続きをしておきましょう。

すぐに必要なものは目の付きやすいところへ

引越し当日は、予期せぬアクシデントが発生することもあります。作業員への指示や自らも荷物を運搬するなど、慌ただしい1日となることでしょう。
そのような中で注意しておきたいのが貴重品の管理です。特に単身の引っ越しの場合、貴重品の管理に不備があると、他に頼る人がいない中、大変なことになります。 そうならないためにも、貴重品はあらかじめひとつにまとめておき、当日は身につけておくか、目の届く場所においておくほうがいいでしょう。
また、引っ越し当日から新居ですぐに必要になるものもまとめておきます。スマホや携帯の充電器、ノートパソコン、荷ほどきに必要なはさみやカッター、 出勤する際に必要なスーツ、カバン、名刺など。新居の近くで調達できるものであればいいのですが、 それができない場合は、多くの荷物の中から探さなければなりません。スムーズに新生活に移行できるよう、準備しておきます。

・ 家具は現地での購入がお得なことも

単身引越しは、荷物の量がそれほど多くないのに、料金が高くなることもあります。 その原因は遠い地域への引っ越しで遠距離料金がかかるといったもののほか、「大型家具があること」も挙げられます。
単身パックのコンテナには大型家具は積むことができません。その場合、別途料金を払って大型家具を運搬することになります。 通常の引っ越しプランでも、大型家具を積まない方が料金は安くなることが多いです。
もしも、大型の家具がある場合は、見積もりの時に家具のサイズなどを伝えておきましょう。家具がある・なしで引っ越し料金にどのくらいの差が出るか把握しておきます。 特に遠くに引っ越す場合、大型家具の運送料金もバカになりません。高い料金を払って大型家具を運んだはいいものの、新居の間取りの関係で部屋に入りきらない、なんてことになったら、目も当てられません。
見積もりで、大型家具の有無によりどのくらい価格に差があるかわかったら、「大型家具は処分して、新居で新しい家具を購入する」「新しい家具を買うよりも、 運送料量の方が安いから家具も持参する」のどちらにするか決めることができます。一般的には、親元に住んでいる子どもが進学・就職で一人暮らしをする、 単身赴任で家族と離れて一人暮らしをするなどの場合は、家具は現地調達の方が安くなることが多くなります。

★ まとめ

単身引っ越しは、事前のスケジュールを組んでおくことが大切。また、引っ越し料金を節約するためには、自分の持っている荷物の把握、家具は持参か現地調達かなどを考えておくことも必要となってきます。

アクティブ感動引越センターでは、これまでファミリーや単身、法人など様々な引越しを手がけてきました。予算や要望に応じて、ぴったりな引っ越しプランを提案させて頂きます。 引越しに関するご不安なこと、分からないことがあれば何でもお気軽にご相談ください。引越しのプロがご希望を伺いながら親身にお答えいたします。

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